ヘイワード、BPは今後も前進を続けると言明: 生産量の増加、追加埋蔵量100%以上の確保見込が要因

発表日:2009年2月3日
BPは本日、2008年度全体の再取得原価利益が前年比39%増と大幅に上昇し、過去最高の256億ドルを記録したと発表しました。年度全体で支払われた一株当たりの配当金は、ドル建てで前年比30%増、ポンド建てで前年比40%増となりました。2008年における株主還元額は、自社株買い戻しに支払われた30億ドルを含めて133億ドルとなりました。年度全体の投資総額は、買収および資産交換を含めて307億ドルとなりました。 

第4四半期の再取得原価利益は26億ドルとなり、2007年第4四半期に比べて24%の減少となりました。 

BPの最高経営責任者トニー・ヘイワードは、第4四半期の残念な業績は、主として、このところの世界的な原油価格の大幅下落を反映したものだと述べています。この他にも9億ドルのマイナス要因がありましたが、今後はこのマイナス要因の再発はないと予想されます。 

第4四半期中の原油価格および為替レートのかつてない変動に起因するこれらのマイナス要因には、物品税のタイムラグおよび資産価値の低下、下流事業における為替差損、ならびに当期における単発的な税率上昇が原因で生じたTNK-BPの7億ドルの損失も含まれています。 

ヘイワードは、営業キャッシュフローの要となる数字は第4四半期の56億ドル(前年比の約3割増)であると述べるとともに、BPの財務および営業成績は「引き続き力強い回復を示している」と語りました。 

「BPは2008年、間接費の削減ならびに簡素で効率的な組織作りに向けた取り組みを非常に精力的に推進しました。この勢いが衰えることはなく、BPには今後数年間の課題に立ち向かう体制が十分整っていると私は大いに自信を深めています」。2008年の主な財務業績としてヘイワードは以下の点を挙げています。
  • 記録的な再取得原価利益:256億ドル(前年比39%増)
  • 営業キャッシュフロー(税引き後):381億ドル(前年比54%増)
  • 設備投資:217億ドル(買収および資産交換は除く)
  • 一株当たりの支払い配当金:ドル建てで30%増の55.05セント、ポンド建てで40%増の29.4ペンス
  • 株主還元額:133億ドル(自社株買い戻しに支払った30億ドルを含む)
  • 健全な財務内容:年度末の負債比率21%-これは目標範囲20~30%の最小値
事業戦略上重要な部門においても、BPは素晴らしい業績を達成しました。とりわけ、北米で重要な新規鉱区へのアクセスを確保したことは大きいとヘイワードは述べています。「2008年は探鉱・開発部門にとって過去10年間で最良の年に入ります。米国のメキシコ湾、アンゴラ、アルジェリア、エジプト、北海において重要な鉱区を発見しました。これはBPの資源ポートフォリオが非常に充実していることを明確に示すものです」 

「このように充実した資源を確保していることで、BPは資源量と生産量の置換率200%以上、および追加埋蔵量100%以上を達成できるものと見込んでいます」 

「下流部門では収益力回復に向けて努力を重ねており、昨年、競合他社とは約20億ドルの業績格差がありましたが、既にこれを埋めています」 

操業面を振り返り、ヘイワードはこう述べています。「1年前、BPは安全かつ信頼できる操業の実現、収益性の回復、複雑かつコスト高の組織構造の改革に向けた計画を開始しました。そしてその通り実行してきたのです」 

生産分与契約の影響を除けば、2008年、BPの石油および天然ガスの生産量は5%増加しました。米国の海洋油田「サンダーホース」を含め9ヵ所の大規模新規鉱区はすでに立ち上がっています。サンダーホースは大きな成果をあげ、現在、日量約20万バレルを生産しています。 

下流部門においては、米国のテキサスシティ製油所およびホワイティング製油所の収益力は完全に回復し、第4四半期の稼働率は過去3年間で最高の91%まで上昇しました。 

ヘイワードはBPがコスト削減の面でも着実な進展を見せていると述べました。「エネルギー価格は上昇し、業界のインフレ率は2008年中頃に15%で推移していましたが、その中でBPのキャッシュコスト(生産コスト)は第4四半期には減少しました。グループ全体でコスト削減努力の効果が表れて始めており、上流、下流部門ともにコストは前年比で減少しています。何より第4四半期には5億ドルの間接費削減を実現しました」 

全社的な間接費削減努力の一環である人員削減では、2008年に約3,000人が削減され、2009年半ばまでに5,000人削減という当初の目標を上回ると見込まれます。「組織のスリム化および簡素化という点でBPは大きく前進している一方、現場の強化も進んでいます。しかしこれで満足というわけではありません。現在の環境では、効率化に向けて進めてきた努力の手を緩めないことがBPにはとりわけ必要とされています。『1ドル1ドル、社員一人ひとりが大切だ』が現在のBPのスローガンです」とヘイワードは語りました。
2009年の設備投資は200~220億ドル程度になる見込みだと述べたうえで、ヘイワードは次のように締めくくりました。「私は2009年もBPの生産量は増加すると考えています。正確な生産量がどの程度になるかは、石油輸出国機構(OPEC)による生産・供給抑制、ならびに原油価格および原油価格が生産分与契約に与える影響により異なります。BPの製油所の稼働率も、今年は昨年に比べて大幅に上昇すると期待しています。また、コストの低下もさらに進むと考えています。これまでの対策が効果を発揮しているだけでなく、コスト削減をサプライチェーンにも徹底させ始めているからです」 

「現在の計画に基づくと、2009年の収支は原油価格1バレル当たり50~60ドルで均衡するものと見込まれます。上流部門の生産量増加、下流事業の完全黒字化の実現、実施中のコスト削減の取り組みがグループ全体で更にその効果を発揮するにつれて、この採算価格は低下し続けます」 

「BPの優先事項ははっきりしています。安全かつ信頼性ある操業のために投資を続ける、配当金を支払う、BPの上流事業の成長に投資するという3点です。何よりまず、BPはこのまま前進し続けるつもりです。BPは100年間にわたり、良い時期も悪い時期も、経営環境の変動を乗り越えてきました。この1~2年は厳しい状況が続くと思いますが、BPはその試練に立ち向かう体制が十分に整っています」

将来を視野に入れた記述に関する注意事項:

将来を視野に入れた記述には、とりわけ、継続的な人件費の削減、当社の簡素化、効率化、将来の課題に立ち向かうためのポジショニング、資源を生産する変換率、特別な従業員の削減の進捗状況、投資金額、生産量の増加、精製能力、コスト、キャッシュ・フロー、継続的な安全で信頼できる操業への投資、配当金の支払い、上流部門の拡大のための投資額といたことが含まれています。こうした事柄の性格上、将来を視野に入れた記述にはリスクや不確実性を含み、また、下記のようなさまざまな要因により、実際の結果が当該記述の内容と異なってくる可能性があります。新規鉱区の立ち上げ時期、工業製品の今後の供給状況、需要と価格形成、オペレーション上の問題、経済全般の状況(含、インフレ)、世界の関連地域における政情の安定および経済成長、法律および政府の規制内容の変更、為替変動、新技術の開発とその利用状況、パートナーシップの成功あるいは失敗、競合他社の活動、自然災害および天候不順、一般市民の期待の変化およびその他の商況における変動、戦争およびテロならびに破壊活動、その他この発表内で取り扱った諸要因。さらに詳しい内容については、当社のアニュアル・レポート2007年版(2008年発行)をご参照下さい。