メキシコ湾原油流出対策の最新情報

発表日:2010年5月17日

BPは本日、メキシコ湾MC252鉱区の事故対策の進展について最新情報を発表しました。

※こちらは参考訳で、正式なリリースは英文のものとなります。

海底流出源における制御と封じ込め

海底作業は引き続き、防噴装置(BOP)を使用した対策を講じて油井からの原油流出を食い止める方策を進めること、および流出箇所から漏れ出る原油を回収することに重点を置いています。これらの取り組みが、政府当局および業界専門家と協力して実施されているところです。 

5月16日に、ライザー管に挿入するチューブ器具(RITT)を用いて原油流出を封じ込める装置が、原油が漏れているライザー管の端に設置されました。その日のうちに、RITTを通して原油と天然ガスを5,000フィート(約1,500メートル)上方の海上に停泊する掘削船ディスカバラー・エンタープライズ号まで送る作業が開始されました。くみ上げられた原油は掘削船に貯蔵されていますが、天然ガスのほうは燃やされています。RITT装置の流量が増え、破損したライザー管を流れる原油と天然ガスのうち、RITT装置に取り込まれて掘削船に送られる割合が最大になるまでには、しばらく時間がかかるものと思われます。 

RITTは直径4インチ(約10cm)のパイプを加工したもので、一方の端をMC252鉱区における原油流出の中心源となっている破損したライザー管に挿入し、もう一方の端を、ディスカバラー・エンタープライズ号から延びている掘削用ドリルパイプ兼ライザー管に接続できるようにつくられています。RITT装置を使えば、ガス・ハイドレートの形成による影響を緩和するためのメタノールを注入することが可能です。 

RITTによる封じ込めは今のところ新しい技術であり、続けて作業することが可能であるかどうか、および原油と天然ガスをとらえるのに効果があるかどうかについては、どちらも確実なことは言えません。原油流出を封じ込める他の方法も引き続き進められています。 

BPは引き続き、作動しなかった防噴装置を利用して、油井からの原油流出を止める方法を策定しています。 

いわゆる「トップキル」法と呼ばれる作業についても、引き続き準備が進められています。このトップキル法では、比重の大きい掘削流体(掘削後の泥水など)を油井に注入して原油と天然ガスの流出を食い止めた後、セメントを注入して油井を密封します。このトップキル法と、さまざまな物質を噴出防止装置の内部に加圧注入して原油の上昇流を封じ込める、いわゆる「ジャンク・ショット」法を場合によっては組み合わせる方策も進められてきました。こうした方策を展開するための準備が、来週あたりに導入の可能性をにらんで進められているところです。 

5月2日に開始された1本目の救助井(リリーフウェル)の掘削作業は続いています。DDII掘削装置が5月16日に2本目の救助井の掘削を開始しました。この2本の救助井はいずれも、掘削開始から完成までに3カ月程度かかると思われます。

海上の流出対策と封じ込め

海面に浮上した原油を回収・分散させる作業が続いています。スキマー(油回収装置)やタグボート、はしけ、油回収船など、650隻を超える船舶や装置が作業にあたっています。 

海面から原油をすくい取る集中作業によって、油を含む液体が合計約15万1,000バレル(630万ガロン)回収されました。原油の海岸漂着を防ぐ取り組みの一環として設置されたオイルフェンスの総延長は170万フィート近く(約518.5 km)になります。このうち40万フィート(約122 km)を超えるフェンスが吸着オイルフェンスです。 

現在、BP社員、他企業の社員、および政府機関職員を合わせて1万9,000人を上回る人員が、今回の原油流出対策作業にあたっています。これまでに1万5,000件の損害賠償が請求され、2,600件が既に支払われています。BPのヘルプラインが受け付けた通話は6万件近くになります。
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