ロスネフチとBP、北極海のグローバル戦略提携を締結

2011年1月14日
BP p.l.c.(ビー・ピー・ピーエルシー)

大型北極海プロジェクトと株式交換

BPとロスネフチ(Rosneft)は、本日、画期的なグローバル戦略提携を合意したと発表しました。 

ロスネフチとBPは、ロシア領北極海の大陸棚にある3つの権益鉱区(EPNZ 1、2、3)を探鉱開発することで合意しました。これらの権益は2010年にロスネフチに付与されたものであり、将来性が非常に高い南カラ海に位置し、面積はおよそ12万5,000平方メートルに及んでいます。この区域は規模と将来性の点で英国の北海油田にほぼ匹敵します。
この歴史的な合意は、国営石油会社と国際石油企業の間で株式絡みの大規模なパートナーシップが構築される初めてのケースです。今回の合意完了後に、ロスネフチは自社株およそ9.5%と交換に、BPの議決権のある普通株5%を取得します。今回の提携における株式交換は、両社が共同事業を進めるための戦略的提携関係を生みだすと同時に、双方がお互いの成長の可能性を確信していることを示すものです。 

BPとロスネフチは、ロシアに北極技術センターを設立することでも合意しました。この技術センターは、ロシアならびに世界の主だった研究所や、先端技術研究機関、大学などと協力のもと、北極圏の大陸棚から炭化水素資源を安全に採取するための技術やエンジニアリングの実践法を開発する機関となる予定です。センターでは、安全、環境保全、原油漏れへの緊急対応の3点を最優先におき、BPの深海部における経験と教訓を生かして技術開発が進められます。 

ロスネフチとBPは、カラ海以外の海域に石油・ガス資源が存在する可能性がないか評価するために、ロシア領北極海で引き続き合同技術調査を進めることも合意しています。両社はドイツの石油精製会社ルール石油(Ruhr Oel)において出資比率50:50で合弁事業を展開していますが(ロスネフチは最近、PDVSA社からルール石油の株式50%の獲得を行っているが、この獲得完了が条件)、この他にも国際的な協力関係を構築する機会を今後も模索する意向です。 

合意の調印式に参加したロシアのイーゴリ・セーチン副首相は次のように述べています。「国際資本もロシア企業も、ロシア国内の世界的なプロジェクトに投資する用意が整っています。ロシアの企業は近いうちにエネルギー業界の最前線に立つでしょう」
BP最高経営責任者のボブ・ダッドリーは次のように述べました。「他に例を見ないこの合意は、世界最大の炭化水素資源産出国であるロシアとBPが、長期的かつ戦略的な関係を深めるための基盤となるものです。BPはロシア有数の石油会社と共同で、ロシア領北極海の最も有望な海域の一部、世界で最後に残された未開発の堆積盆の一つを開発できることを非常に喜んでいます。両社の提携を支えているのは、株式持ち合いという意義深い方法に基づく新しいタイプの関係です。提携により、テクノロジーや探鉱調査だけでなく、油田開発に関する安全かつ信頼性ある専門技術が集結しているのです。ロスネフチを戦略的パートナーとして、またBPグループの大株主として迎えることができ、私たちは嬉しく思います」 

ロスネフチ社長のエドゥアルト・クダイナトフ(Eduard Khudainatov)は次のように述べました。「わずか数ヵ月間で、ロシアの沖合戦略が実施面で大きく前進したことを私は喜んでいます。実際の油田開発では、BPという世界の石油・ガス産業を率いる一企業が有する経験と専門知識が活用されます。このプロジェクトは、ロシアにとっても世界の石油・ガス産業にとっても、その複雑さと規模の点で比類ないものです。ロシアとBPが関係を深めるうえで、次の段階がこのプロジェクトだと私たちは考えています」 

BP会長のカール・ヘンリク・スバンベリは以下のように述べました。「世界のエネルギー需要は増加し続けています。BPは国営石油会社と連携しながら、BPが持てる優れた探鉱技術と専門知識を生かし、この需要増に応えていきます。国営石油会社と国際石油企業の提携は、資源の採掘先が乏しくなるにつれて増えるでしょう。 

この画期的な提携により深いパートナーシップが構築されますが、これは、国際石油企業と国営石油会社との関係において新しい段階なのです。株式交換はBP、ロスネフチの両社が相互にコミットメントするという証拠です。資産と専門技術の両方がそろえば非常に高い価値が生み出されます。したがって、ロスネフチに対する株式発行は、株主の皆様全員の利益にかなうものとBP取締役会は考えます」 

ロスネフチに対して発行されるBP株式は総額およそ78億ドルとなります(2011年1月14日のロンドン市場の立会終了時点で計算)。ロスネフチとの株式交換は、上場に関して一定の承認を得るとともに株式管理要件を満たしている必要がありますが、数週間以内に完了する見込みです。BPならびにロスネフチは、株式の相互持ち合いを長期的かつ戦略的なものと考えています。 

ロスネフチはロシア有数の石油会社であり、その日産量は石油換算で240万バレル、埋蔵量151億4,600万バレルを有しています。ロシアの主要地域すべてにおいて石油を生産しています。同社が申告した2009年末(12月31日)の税引き前利益は85億1,900万ドル、総資産額は879億8,400万ドル(2010年9月30日現在)となっています。

ご参考:

2010年10月、ロスネフチはペトロレオス・デ・ベネズエラ社(PDVSA)からドイツのルール石油の株式50%を取得しました。ルール石油はドイツの石油精製会社でBPとPDVSAの合弁企業です。 

2006年1月、BPとロスネフチはロシア領北極海の資源を評価する科学調査を開始しました。 

1998年、両社は提携関係を開始。これが後に、サハリン沖合のロシア領大陸棚で探鉱を行う3つの合弁事業の設立につながりました。 

上記に記載した埋蔵量は、米証券取引委員会の基準(油田の寿命)に基づきロスネフチが算出した推定量です。 

BPとロスネフチの株式交換比率は、2010年12月9日から2011年1月12日までの間で、膨大な数の企業株式(ならびに関連する米国預託証券と国際預託証券)が取り引きされる世界3カ所の証券取引所(モスクワ、ロンドン、ニューヨーク)のすべてが営業していた15営業日の間に取引された両社の株式の出来高加重平均価格に基づいています。 

BPはロスネフチに対して普通株9億8,869万4,683株を発行することに合意しました。一方、ロスネフチは10億1,015万8,003株をBPに譲渡することに合意しています。 

交換される株式には、双方とも2年間は売却を禁止するロックアップ規制がかかります(数少ないが、例外も有る)。ロックアップ期間の終了後は、両社が相互に持ち合う株式には一定の売却制限条件が課されます。

地図:南カラ海の権益区域の位置および範囲

将来を視野に入れた記述に関する注意事項:

本発表は、新たな炭化水素資源開発の可能性に関する記述を含む将来を視野に入れた記述、およびその他の記述を含んでいます。これらの記述は、通常、「~の意向」、「~の見込み」、「~の予定」、あるいはこれらに類似する表現で分かりますが、必ずしもそうでない場合もあります。将来を視野に入れた記述は、今後予定されている事柄や将来起こる可能性がある事柄次第で変化するため、リスクや不確実性が伴われます。したがって以下のようなさまざまな要因次第で、実際の結果は当該記述の内容と異なってくる可能性があります。技術の発達、規制措置、経済状況、石油・ガスの価格、その他この発表および証券取引所に提出するBPの四半期報告書の中で取り扱った諸要因。 

ロフネスチとの株式交換に関しては、ランバート・エネルギー・アドバイザリー社(Lambert Energy Advisory Limited)が単独でBPの顧問を務めました。