イナメナス:グループ最高経営責任者ボブ・ダッドリーから社員へのメッセージ

発表日:2013年1月22日

(こちらはあくまで参考訳文であり、オリジナルは英文になります)

以下のメッセージは、1月25日金曜日にグループ最高経営責任者のボブ・ダッドリーからBPの全社員に向けて発信されたものです。

社員の皆さん、 

当社にとって極めて悲しくつらい1週間が終わろうとしていますが、いま一度、皆さんにお伝えしたいことがありこれを書いている次第です。 

ご承知のとおり、イナメナス合弁ガス施設への攻撃で私たちの同僚4名がほぼ確実に命を落としたことは明らかです。 

残念ながら、亡くなられた社員の情報を皆さんに公表することはできません。英国の関連当局からの法的な指示を含め、数多くの理由から、情報の公表については当面差し控えさせていただきます。当局からの指示には全面的に従わなければなりません。 

亡くなった同僚もイナメナスで働いていたその他の方々も、本来なら普段どおり勤務していたはずの日に殺人鬼に攻撃されました。卑劣極まりない邪悪な行為です。この攻撃は残忍で計画的な犯罪行為であり、当然のことながら世界中から非難を受けています。 

亡くなられた方々のご家族や友人の悲しみは察するに余りあります。私たちにできるのは、あらゆる実務面でご家族や友人をサポートすること、そして、全社で数千名に上る人々がご家族やご友人にお悔やみを申し上げているということしかありません。ご子息を、お父上を、ご主人を、パートナーを、ご兄弟を、あるいは友人を亡くされた方々に対して、社員一同よりお悔やみを申し上げます。 

命を落とされた方々のなかには、BPの請負企業やパートナー企業の社員も数名おられます。これらの方々もBPという大家族の一員です。今回の惨事で被害を受けられたすべての方々に対してお見舞いを申し上げます。
当社は、テロ襲撃事件に巻き込まれて、今は帰国しているBPの社員14名と他企業の方々にもお見舞いを申し上げます。彼らは厳しい試練を耐え抜き、真の恐怖と邪悪を間近で目撃しました。これらの方々の精神力と回復力に対して私たちは心から賞賛の意を表しますが、まずは亡くなられた方々を思い出し、敬意を表したいと思います。
彼らはアルジェリアで仕事をしていました。エネルギーを供給するために働き、地域社会を支え、地元の人々と肩を並べて働くことで社会に貢献していたのです。また、この恐ろしい事件で、命を救う手助けをしてくださった勇敢なアルジェリア人がおられましたが、私はその方々にも感謝申し上げたいと思います。

私たちは今回の悲劇に見舞われた方々を支えるために力を尽くしています。何よりもまず、残念ながら落命された方々のご家族の傍らで支え続けます。そして、アルジェリアから帰国した方々にも―とりわけ事件に巻き込まれた方々ですが、イナメナス以外の事業施設から英国へ退避した方々のそばにも寄り添い支えています。当社は支援策として医療ケアや実務的な支援、カウンセリングなどを行っています。また、請負業者やパートナー企業に対しても必要に応じて援助を行っております。 

今回の事件について誰かに話をしたいと思っているBPの社員に対しては、カウンセリング・サービスを利用できるようにしました。 

殺人犯を追跡し正義を求めるのは、もちろん政府の役割です。殺人者を取り調べるのも政府の役割です。当社は全面的に政府に協力し、少ないながら持てる知識と知見を提供いたします。いかなる教訓もこれを生かし、このような暴挙の再発を防ぐ所存です。 

今回の事件はBPにとって深刻な打撃となりました。全社から数多くの質問を寄せる社員の姿が想像できます。「今回の事件でBPはどうなるのか」「BPはどのように対応すべきか」「BPはこれからどうするのか」などがその質問です。
BPがこれから取るべき進路について、私の考えは極めてはっきりしています。当社は進み続けます。世界にエネルギーを供給するという当社の事業を続けていきます。エネルギー産業は社会において重要で不可欠な役割を果たしています。当社は、人々が貧困から抜け出すために必要な燃料と電力を供給しています。アフリカのような場所では、まさにそのとおりだと言えるでしょう。また、世界各国で経済成長を維持するために必要なエネルギーを供給しています。したがって、当社がこの役割を果たすのをテロリストに妨げさせはしません。 

当社の事業は重要です。政府にとって、人々にとって、地域社会にとって、当社の事業は重要であり、大いに関心を集めます。当社の事業には危険とリスクが付き物ですが、事業活動の一環として、私たちは教訓を学びながらこうしたリスクを管理する必要があります。実際、今回の事件から当社が教訓を学ぶのは間違いありません。 

しかし、極めて暗澹たる日でさえも、私に自信を与えてくれることがあります。それは、職務上でも個人的にも、この非常に責任が重く、ときには極めて困難な役割を果たす能力において、BPの社員ほど優れた人々を他に私は知らないという事実です。 

この危機にあって、BP社員の皆さんは職業人としてだけでなく、人間としても素晴らしい人々の集まりであるということを示してきました。今回の事件に対して、誰もが一人の人間として思いやりと責任感をもって対応してきたのです。 

今回の事件の対応にあたった方々は優れた判断力と心配りを示してくださいました。直接対応にあたらなかった方々も、支援の気持ちを示し、精神力と集中力を失うことなく日々の業務を安全かつ確実に実施し続けることで、事態への対応に寄与されたのです。当社は前例のない危機に直面していますが、なすべき仕事と下すべき決断があります。これに対して、皆さんはお互いに協力して支え合いながら立ち向かっておられます。すべての社員の方々に心からお礼申し上げます。 

しかしまず、これからの数日間は、私たちの仲間とその愛する人々のことを思って過ごそうではありませんか。私たちは仲間を失い深い悲しみに包まれています。共に働いた仲間なのです。彼らのことは幾度となく思い出し、決して忘れることはありません。 

ボブ・ダッドリー